歌人探偵定家 <弐> ー 百人一首推理抄百人一首推理抄

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「清少納言の名歌が書かれた卒塔婆を、命を奪うのに使うとは言語道断!」

『小倉百人一首』の和歌に絡んだ五つの事件。
若き藤原定家が鮮やかに謎を解く、人気シリーズ第2弾!

1187年。平家一門の生き残り・平保盛は、去年鎌倉から帰ってきた静御前の乗った牛車と行き会う。愛する源義経が兄・頼朝との確執から行方をくらませ、彼との子を失った現状でも淡々としている彼女に面食らうも、毅然とした態度に感銘を受ける。一方、後白河院の命を受け、藤原俊成が編纂してきた勅撰和歌集の完成がいよいよ迫ってきた。多忙な父の手伝いに、新進気鋭の歌人・定家も駆り出されていた。そんな二人の元を、ある日保盛が訪れるが、俊成邸の門前で、脇腹に卒塔婆が貫通している若者の屍を発見してしまう。卒塔婆には「夜をこめて 鳥のそら音ははかるとも よに逢坂の関はゆるさじ」という清少納言の和歌が書かれていた。和歌が汚されたと激昂した定家は、下手人を探すべく調査に乗り出すが……。

■収録作品
一「よにあふさかのせきはゆるさじ」
なぜ屍には、清少納言の和歌が書かれた卒塔婆が刺さっていたのか?

二「わがみよにふるながめせしまに」
空から降ってきたとしか思えない、小野小町の和歌が留められた屍はどこから来たのか?

三「わがころもでにゆきはふりつつ」
定家の父・俊成の邸の庭に、大量の人の手がばらまかれた理由とは?

四「わがたつそまにすみぞめのそで」
高僧でもある歌人・慈円の秘密の隠れ家を突き止め、荒らしたのは誰か?

五「やまのおくにもしかぞなくなる」
定家と俊成の周りで起きた怪事件。その裏に隠された秘密とは?

一一八七年。平家一門の生き残り・平保盛は、前年鎌倉から帰ってきた静御前の乗った牛車と、都で行き逢う。愛する源義経が兄・頼朝との確執から行方をくらまし、彼との子を失った現状を冷静に語る彼女の姿は、保盛に深い印象を残した。一方、後白河院の命を受け、藤原俊成が編纂している勅撰和歌集の完成がいよいよ迫っており、新進気鋭の歌人・定家も父の手伝いに駆り出されていた。ある日保盛は俊成邸にいる定家を訪れるが、門前で若者の屍を発見してしまう。屍には、なぜか清少納言の和歌が書かれた卒塔婆が刺さっていた。和歌が汚されたと激昂した定家は、下手人を探すべく探索に乗り出すが…。

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